半月で十話進む『徳川家康』三方ヶ原で推定焼き味噌をこぼしてから
どんどん織田の風下に立たされる徳川家、ついに築山殿
(これ、古いことえりだと変換されないんですよね。EGBRIDGEだと昔から一発変換。
さすが光栄一家)と三郎信康が自害に追い込まれまる。
この辺のエピソードは日本史の授業ではほとんど出ず、横井がこのことについて知ったのは
信長の野望戦国群雄伝PC88版をリアルタイムで遊び倒していた頃で、信康については
母御の不倫を見抜けなかった落度で政治の能力が低いのはどんなもんか、位に考えていた。
その後戦国時代についていろいろ文献を漁るうちに、徳川(松平)家の中でも家康自身より
その親族に興味が移っていったのだが、なかでも三郎信康の生涯とその死は
後の家康の言行に大きな影響を及ぼすことになった事柄として、印象深い。
秀康が人間不信になってしまうのも、秀忠が柳生を抱き込んで謀略大好きになってしまうのも、
忠輝が鬼っ子になってしまうのも全部、長男を一人前にしてやれなかった
家康のコンプレックスによるものと考えると、戦国の理不尽というだけでなく、
やっぱり仕事と育児の両立は大変なんだなあと、ちょっとずれたことも考えてしまう。
信康が葬られたその夜、涙雨が岡崎の城を濡らす。
雨の向こうに我が子の影を感じ、部屋を飛びだす家康。
暴れるでも無く慟哭するでも無く、ただ己の体内でその憤りを循環させる。
滝田栄の演技がここに来てすこぶるいい。