半月で十話進む『徳川家康』ものすごい勢いで本能寺の変、小牧長久手、
小田原攻めから朝鮮征伐を消化して、とうとう太閤秀吉も去ってしまい、
いよいよ天下が家康に持ち回りつつあるところだが、その前に石田三成が立ちはだかる。
三成というといまだに秀吉に媚び諂う佞臣、または武勇に優れぬ卑怯者という
イメージがあるが、最近この史観を覆すべく、できる限り史実を明らかにし、
その功績を見直そうという動きが大きくなりつつある。
例えば堺や大坂、また京都といった畿内の蔵入地を実際に管轄し、町造りを指導したのは三成だし、
当時衰退していた博多を堺に負けぬ商業地に復興させたのも(あまり知られてはいないが)三成である。
戦乱で荒廃した土地はそのままでは生産性に乏しい。
土地の特性を良く知り伸張、あるいは復旧させていくためには
数多の知識と、実行に伴う労力及び金銭を割り出す確かな計算能力が必要となる。
よく三成を「計数の才ある人」と評する文章を見かけるが、
そうした能力を見出し起用した秀吉はもちろんなのだが、その期待に応えた点において
三成ははもっと評価、いや、劇作などで好意的な描かれ方をした場面が多くなっても良いと思うのだが。
それでは観衆にカタルシスを与えられないので駄目か。うーん。
何か良い知恵なかりんこ。
家康からであれ秀吉からであれ悪役として描かれる事の多い(というかほとんどそれしかない)
三成を少しでも良い役に据えるには、対立軸や主従の間柄ではなく、
友人や義兄弟といった側面から見ていくことになるだろうが、
そうなるともう島勝猛あたりを主人公にしないと難しいだろうなあ。
太閤殿下の泥をかぶる三成をひたすら守る左近とか。
直江兼続も良いなあ。見たいなあ大河ドラマ
『兼続』
群像ものが流行る今時の大河にはぴったりの素材だと思うんだが。難しいか。